やる気の方向性

 昨日は何をするか決めていなかったということも手伝い、朝からあまり気力がわきませんでした。コンフレークと牛乳で適当に朝食を済ませて、洗濯をして、掃除機をかけて、最低限のことはしてみたのですが、もう少し難易度の高いやりたいことをやる気になれませんでした。難易度の高いやりたいこととは、やらなきゃいけないという分野にもかかってくることで、自己研鑽といいますか、ピアノの練習や、曲を作ること、英語の勉強、などが私の中でそれにあたり、本当は時間があればいつでもそれをやりたいはずなのですが、歌詞創作用のノートを開いても何も意欲が湧いてこない状況でした。

たまらずネット(X)に手を伸ばすと、一時的には面白いのですが、いつまでも見ていても何も解決しないような気持ちになりました。こんなときは運動かなと思い、Youtubeの10分有酸素運動で汗をかき、そのうちにお腹が空いてきて、でも自分で何かを作る気持ちにはなれなかったので、食料品の買い出しと図書館に本を返すついでにどこかで食べてみようと、シャワーを浴びて出かけました。

歩いているときも気持ちは晴れなかったのですが、スパイスが私を元気にしてくれるかもと、最近新しくできたカレー屋さんへ。どんな店かは知らなかったので、一旦店の前を素通りして中をのぞいて人の入り具合を確認してから、図書館へ本を返し、その際1冊、目があった角田光代のエッセイ本を借り、またカレー屋付近へ戻り意を決してドアをあけました。するとおしゃれな感じの男性が、申し訳なさそうに、今ご飯を切らしていて、インドのパンとカレーのセットしかないけどいいかとのこと、またあと20分くらいでお店がしまるけど10分オーバーくらいなら大丈夫ですとのことで、全然問題なかったのでそちらでいただくことにしました。クラフトビールが沢山あるとのことで、説明をしてもらいながら長野のマットホップIPAというビールをいただき、コップについだ瞬間の香りの強さに驚き、カレーもスパイシーで体がじんわりと温かくなり、またインドのパンがクロワッサンを平たくしたような細かい層が入ったパンでほんのり甘みもあってすごく好みでした。閉店時間がすぎているというプレッシャーで急ぎ目で食べたの以外はとってもよかったです。

そして食料品を買い出しして、家に帰り、大相撲をつけながら借りてきたエッセイを読了しました。

1日を思い返せば確かにやりたいはずのことはできなかったのですが、無気力な1日だったわけではなく、運動や新店開拓、1冊本も読みきって、行動の傾向が変わっただけで、これが今日の自分のやりたいことだったのかもなと思いました。仕事のためとか夢のためとかそういうんじゃなくて、何のためにもならないようなことに時間を使うことが、究極に贅沢なことのかななんて思ったりしました。(おかげさまで、今日のブログはエッセイ調かもしれないです)

やる気のでないときは、無理にやろうとせず、自分と向き合って気の赴くままに好きにさせてみても普段とは違う発見があるかもしれません。やりたいはずのことについては、そのうちにやらなきゃいけないことに変わる可能性が高いので、いやでもやる気が出てくるでしょう。

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